ビール大手4社の今年の事業方針が出揃いました。アサヒビールは来年秋に迫った「ビール類」の税率一本化を前に、「従来のビール」の需要取り込みを図ります。

アサヒビール 松山一雄 社長
「ビールというものを活性化させていくというのが我々の一丁目一番地になろうかなと思います」

アサヒビールは、ビールの選択肢を増やし、更なる強化を図るため、7年ぶりの新ブランド「ザ・ビタリスト」を今年4月から発売すると発表しました。

店頭想定価格で1缶あたり237円前後(税込み)の標準的な価格帯で、これまで市場になかったという「爽やかな苦味」と「すっきりした後味」が特徴だということです。

力を注ぐ背景にあるのは来年10月の酒税改正で、「従来のビール」が「発泡酒」や「第3のビール」と税率が一本化されます。

キリンビールは、▼去年17年ぶりに発売した新ブランド「晴れ風」を今年4月から飲食店へ投入するほか、▼主力ブランド「一番搾り」から通年品としては5年ぶりとなる新商品を発売。

今後、ますます消費者の需要が「ビール」に流れるとみて、各社は今後、営業やプロモーションなどを強化する考えです。