加藤勝信財務相は21日の閣議後会見で、長期金利の指標となる新発10年国債利回りが上昇傾向にあることに関し、利払い費の増加を通じて政策的経費が圧迫される恐れがあるとの認識を示した。

債券市場では、新発10年国債利回りが20日に一時1.44%と2009年11月以来の高水準を更新した。加藤財務相は、日本は国内総生産(GDP)に対する債務残高が高い水準にあると指摘。「長期金利が上昇するということは利払い費が増えるということだ」としつつ、国債の安定的な消化を進めていきたいと話した。

一方、円が対ドルで一時約2カ月半ぶりに150円を突破して上昇したことについては「為替動向に関する私どもの見解は従前の通り」と述べるにとどめた。同日朝の円相場は1ドル=149円台半ばと約2カ月半ぶりの高値圏で推移。日本銀行の早期利上げ観測が強まり、円が買い進まれている。

加藤財務相はこれまでの円安局面では「為替市場の動向を憂慮している」との表現を用いていた。

加藤財務相はまた、26-27日に南アフリカのケープタウンで開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席しない意向を示した。来年度予算を巡る与野党の協議が本格化する中、国会での予算審議を優先させる考えだ。代理には斎藤洋明財務副大臣を立てる。同省によると、G20で代わりに副大臣を送るのは18年3月以来、約7年ぶりとなる。

加藤財務相は「世界経済の不確実性が高まる中、G20等における国際協調についての議論は重要。日本としてしっかり貢献していきたい」とした。

(会見での詳細を加えて更新します)

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