米テキサス州で、はしか患者がここ2週間でほぼ倍増し、同州としては過去30年間で最大の流行となっている。現在、感染は隣のニューメキシコ州にも広がっている。

テキサス州ではこれまで58件の症例が報告されており、13人が入院した。

感染の中心地となっているのはテキサス州ゲインズ郡。同郡はサウスプレーンズ地域の農業地帯にあり、子どもの約5人に1人が予防接種を受けていない。同郡にはキリスト教アナバプテストの教派であるメノナイトのコミュニティーがあり、信徒は宗教上の理由から学校でのワクチン接種の免除を申請することが多い。

同郡が「感染拡大の震源地」となっているのはこのためだ、とオースティン在住の小児科医、アリ・ブラウン氏は指摘。報告されていない感染者が恐らく数百人いるとし、今後数週間で感染はさらに拡大すると予想した。

ゲインズ郡と隣接するニューメキシコ州リー郡では8件の感染例が確認された。同州の保健当局が19日、明らかにした。同当局のミランダ・ダラム氏は「リー郡以外にも感染が広がる可能性をわれわれは軽視していない」と語った。

はしかは命にかかわり得る感染症だ。肺炎や脳腫脹(しゅちょう)といった合併症を引き起こす可能性があり、その場合、後遺症をもたらす恐れがある。米疾病対策センター(CDC)によると、感染した1000人の子どものうち1-3人が死亡している。

CDCによれば、はしか、おたふくかぜ、風疹(MMR)混合ワクチンは最大97%の予防効果があるとされている。

テキサス州保健当局の報道官は「予防接種は自分を守るための最善の手段だ」と語った。

原題:Texas’ Worst Measles Outbreak in 30 Years Spreads to New Mexico(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.