(ブルームバーグ):ドイツ連邦議会(下院)選挙(23日投開票)まで2週間を切る中で、第1回テレビ討論会が9日行われた。与党・社会民主党(SPD)のショルツ首相は、支持率でリードするキリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首に対し、決め手となる一撃を加えることが急務だったが、攻めあぐねた。
90分間の討論会で、中道右派の野党・キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)陣営を率いるメルツ氏とショルツ氏は、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の伸長を阻止しつつ、欧州最大の経済大国の有意な成長を回復させるベストな選択は、自分たちだと主張した。
予測不能なトランプ米政権に対処する戦略にも双方が言及した。トランプ氏は欧州連合(EU)製品への関税賦課の脅しをかけ、輸出に依存するドイツは特に危険を伴う。ショルツ首相は、EUが対抗措置の対象になる米企業リストの詳細を既に詰めていると確認し、「われわれは準備している。1時間以内に対応できる」と語った。
政権の実績を繰り返し攻撃されたショルツ氏は守勢に回ったが、同氏はメルツ氏が掲げる強硬な移民政策を激しく批判した。
ベルリンのハーティー・スクールのアンドリア・ロンメル教授(政治コミュニケーション)は「はっきりした勝者は存在せず、メルツ氏にのみに役立つ結果」と分析した。
ブルームバーグがまとめた最新の世論調査結果の平均によると、CDU・CSU陣営はSPDを約14ポイントリードしており、差を縮めるためにショルツ氏とSPDに残された時間はわずかだ。

原題:Scholz Fails to Land Decisive Blow in German TV Debate (1)(抜粋)
--取材協力:Zoe Schneeweiss、Chris Reiter.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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