(ブルームバーグ):英銀HSBCホールディングスの1-3月(第1四半期)決算は、利益が予想を下回った。予想外に発生した英国での不正関連費用や、中東紛争に伴う経済リスクの高まりが重しとなった。
第1四半期の税引前利益は94億ドル(約1兆4800億円)と、同行がまとめた予想平均の96億ドルを下回った。ただ、ウェルス部門や香港部門の業績は底堅く、純金利収入(NII)見通しも引き上げた。
同行は当期に13億ドルの予想信用損失(ECL)を計上した。このうち4億ドルは、英国の金融スポンサーに関連するセカンダリーの証券化エクスポージャーに伴う費用で、同行はこれを不正に関連するものと説明している。
非公開情報を話しているとして、事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにしたところによれば、この問題は英住宅金融会社マーケット・フィナンシャル・ソリューションズ(MFS)の破綻に関連している。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、事情に詳しい匿名の関係者の話として、アポロ・グローバル・マネジメント傘下のアトラスSPパートナーズがこの金融スポンサーだと報じた。
HSBCはまた、中東での戦闘開始に伴う世界経済見通しの悪化を受け、引当金を3億ドル積み増した。
同行は長年、イランで事業を行っていないものの、紛争の拡大はウェルスおよび法人向け銀行業務の拡大を目指してきた地域を脅かしている。引当金の増加は、地政学的緊張が主要な成長市場を揺るがす中、世界の銀行にとってリスク構造が変化していることを示している。
イラン戦争は域内経済に打撃を与え、世界のサプライチェーンに混乱をもたらしている。世界最大の貿易金融銀行であり、東西を結ぶ重要な金融のパイプラインであるHSBCは、こうした戦闘に伴う地政学的な混乱の影響を受けやすい立場にある。
原題:HSBC Results Disappoint With Surprise $400 Million Charge on MFS
(抜粋)
(第4段落を追加します)
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