(ブルームバーグ):1月の米労働力人口は、移民急増を受け過去最大の増加を記録した。これは労働力拡大をけん引してきた層がトランプ政権下で伸び悩むリスクを示すものだ。
米労働省労働統計局(BLS)の7日の発表によると、1月の労働力人口は220万人増と、1948年までさかのぼれるデータで最大の伸びを示した。その大半は外国生まれの労働者だった。ただ2025年のデータには新たな人口推計値が反映されており、過去の月と直接比較はできない。
24年も移民が労働力人口増加の原動力だった。25年1月までの1年間の就業者数は、米国生まれが76万6000人増だったのに対し、外国生まれは190万人増えた。

BLSは労働力人口について、16歳以上で、雇用されているかまたは積極的に職探しをしている人の合計と定義。データによると、失業者数は減少しており、労働力人口の増加は完全に雇用者数増加によるものだ。

トランプ氏は、米史上最大規模の大量送還を含め不法移民を厳しく取り締まると表明している。労働力人口への制約は賃金上昇圧力につながる恐れがある。
原題:Immigration Drove Record Jump in US Labor Force Ahead of Trump(抜粋)
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