(ブルームバーグ):中国で大ヒットアニメ映画の続編「哪吒之魔童閙海(哪吒2)」の興行収入が公開から10日間で10億ドル(約1520億円)を超え、国内の映画興収記録を塗り替えた。
チケット発券サイトの猫眼娯楽によれば、春節(旧正月)連休中の1月29日に封切られた同作品の興行収入は今月9日時点で77億元(約1600億円)を突破。これまで中国で製作・配給された作品として、同国の映画興収トップだった「1950 鋼の第7中隊」(邦題)を大きく上回り、2019年公開のシリーズ1作目「哪吒之魔童降世」を歴代5位に押し下げた。
中国映画はここ最近、国内作品が主流となっており、外国の人気作品は「アベンジャーズ」や「ワイルド・スピード」といった大ヒットシリーズに限られている。哪吒2は公開直後の人気の高さから、単一市場の興行収入で世界トップとなる可能性がある。
最新作の力強い滑り出しを好感し、配給会社の北京光線伝媒の株価は、5日以来40%余り上昇。関連アートブックの予約注文も全国的に急増し、ソーシャルネットワークの「微博(ウェイボ)」ではこの映画の成功を祝福する投稿がトレンドリストのトップを占めていた。

原題:‘Ne Zha 2’ Sets China Box Office Record With $1 Billion in Days(抜粋)
--取材協力:Phila Siu.
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