債券運用大手パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、マルチアセット型投資信託の資産を年内に25%増やし、20億ドル(約3000億円)規模とすることを目指している。ポートフォリオの60%を株式、40%を債券に配分する「60/40」戦略で、アジアの投資家をさらに呼び込めるとみている。

同社の「バランスド・インカム・アンド・グロース・ファンド」(PBIG)は既に中国本土と香港、シンガポールで提供されているが、今年から台湾でも販売される予定だと、アジア(日本を除く)担当グローバルウェルスマネジメント責任者マルシオ・ボゴリシン氏がインタビューで明らかにした。

トランプ米大統領が中国からの輸入品に追加関税を賦課しても、労働市場の緩和を背景に、先進国の中央銀行は今年も利下げを継続できるというのピムコの基本シナリオ。60/40戦略はここ数年、インフレが上昇し、米連邦準備制度が金利を引き上げたことで行き詰まっていた。

「60/40のトレンドは今年も引き続き大きなテーマとなるだろう。2024年は債券の年だったが、25年には、市場が株式により楽観的だということを踏まえれば、60/40が再び支持されるとわれわれは予想している」とボゴリシン氏は語った。

PBIGはこの9カ月で7億6000万ドル増加し、1月末時点で16億ドルとなった。このファンドは資産の60%をグローバル株式に、40%を質の高い債券に配分している。

原題:Pimco Seeks to Grow 60/40 Fund to $2 Billion on Asia Expansion(抜粋)

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