トランプ米政権で政府効率化省(DOGE)を率いるイーロン・マスク氏は、米政府の中央会計システムへのアクセスを得るためDOGEのチームを11-13日に財務省財務局(BFS)に派遣する。事情に詳しい1人の関係者が明らかにした。

この関係者によれば、同チームがウェストバージニア州パーカーズバーグにあるBFSの拠点を訪問し、確保を目指すアクセス権は読み取り専用。

BFSは、全連邦機関の会計および報告へのアクセスを処理する中央会計報告システム(CARS)を管理。CARSのデータは、政府のバランスシート作成に使用されるが、政府機関および連邦準備制度からの銀行情報も扱う。

世界一の富豪でもあるマスク氏は、連邦政府のリストラの一環として、連邦政府のデータシステムへの直接的なアクセスを求めている。CARSはDOGEチームが以前アクセスしていた支払いシステムとは異なる。

プライバシーを懸念する労働組合と退職者グループが起こした訴訟を受け、連邦裁判所は先にDOGEによる財務省支払いシステムへのアクセスを制限。

コリーン・コラーコテリー連邦地裁判事はこの問題について、DOGEで働くトム・クラウス氏とマルコ・エレズ氏の2人だけが読み取り専用でのみアクセスできるという仮処分命令を6日に出した。エレズ氏は人種差別的な発言の経歴により同日解雇されたが、マスク氏とバンス副大統領はエレズ氏の復職を求めている。

マスク氏は8日、連邦政府の支払いがどのように監査・文書化されているかを巡る幾つかの問題で、財務省側と合意に達したと、自身がオーナーとなっているX(旧ツイッター)に投稿。同氏が要求した内容のうち、どの程度がすでに実施されているかは不明。財務省は同日、合意を確認しなかった。

DOGEチームのパーカーズバーグ派遣については、ニュースサイトのプロ・パブリカが最初に報じていた。

原題:Musk’s DOGE Team Now Seeks Access to Treasury’s Accounting Data(抜粋)

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