(ブルームバーグ):中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)の株価は週間ベースで2020年後半以来最大の上昇となる方向だ。自動運転技術を巡る最新情報発表を前に、投資家の間で期待が高まっている。
香港市場に上場するBYDの株価は5営業日で20%強上昇した。10日に予定されるイベントで自動運転システムの進展が示され、低価格モデルの機能追加も紹介されるとの期待感が膨らんでいる。

BYDの自動運転技術に画期的な進展があれば、同社が主導する中国EV車市場で競争がさらに激化する可能性が高い。また、欧州連合(EU)や米国による中国製EVへの高関税賦課でBYDの見通しが悪化する中、新たな市場参入を目指す同社の取り組みに追い風になるとも考えられる。
ティナ・ホウ氏らゴールドマン・サックス・グループのアナリストはリポートで、「BYDが業界リーダーであることを踏まえると、同社の自動運転技術における大幅な進展は市場に有意な影響を与えるだろう。大衆向けブランドを中心に他社も追随する見通しだ」と分析した。
原題:BYD Shares Soar 20% This Week as Traders Await Autopilot Update(抜粋)
--取材協力:Danny Lee、Chunying Zhang.
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