(ブルームバーグ):中国のスタートアップ、DeepSeek(ディープシーク)による低コストAI(人工知能)モデル開発をきっかけに巨額AI投資への疑念が高まり、米ハイテク株は27日に急落した。それでもAI技術が変革をもたらし得るという資産家スティーブ・コーエン氏の確信は揺らいでいない。
投資家の間では、AIモデル構築に関するウォール街の想定がディープシークにより覆されるとの懸念が広がっている。だが、ヘッジファンド運用会社ポイント72アセット・マネジメント創業者のコーエン氏はディープシークの新モデルはAIの発展加速に寄与し得ると指摘。
「ディープシークが成し遂げたことは人工超知能(ASI)への移行を促進することから実際には好材料だとわれわれはみている。移行は近い」と28日にマイアミビーチで開催された「iConnections Global Alts」会議で述べた。
さらに、AIは10年から20年先を見据えたテーマであり、投資家はこれを無視することはできないと語った。
ブルームバーグは昨年、ポイント72がAIに焦点を当てた新たな株式ヘッジファンド設定に向けて資金調達を進めていると報じていた。
コーエン氏はまた、長期的にAIに強気姿勢だが、米経済の成長鈍化と長引くインフレにより米株式市場は今年、混乱に見舞われると予想した。
原題:Steve Cohen Says DeepSeek Is ‘Bullish’ Development for AI Theme(抜粋)
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