29日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=155円台後半に弱含み。米連邦公開市場委員会(FOMC)の金利据え置き見通しがドルを支える中、輸入企業など国内実需の円売り・ドル買い観測が出ている。

三菱UFJ信託銀行資金為替部マーケット営業課の酒井基成課長は、米金融当局は市場コンセンサス通り政策金利を据え置き、ドットチャートで示されている年2回の利下げがいつ実施されるかについても「言質を与えない」と予想。FOMCに向けてドルは小じっかりの展開と指摘する。

朝方は日本銀行が公表した昨年12月18、19日の金融政策決定会合の議事要旨を受けて、一時155円43銭とやや円高に振れる場面があった。酒井氏は「利上げ余地があるとの見方からやや円買いで反応したとみられるが、新しい話は出ていない印象」と述べた。

SBIリクイディティ・マーケットの上田真理人金融市場調査部長は、トランプ米政権が2月1日にメキシコやカナダなどに対する関税を「本当にやるのかどうか見極めるまでは大きく動きにくい」と指摘している。

 

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