(ブルームバーグ):中国の人工知能(AI)新興企業DeepSeek(ディープシーク)は、新規ユーザー登録を中国本土の電話番号を持つ人のみに制限すると発表した。システムが「大規模な悪意ある攻撃」の対象になったと説明している。
ディープシークは先にAIチャットボットを発表。オープンAIの「ChatGPT」に匹敵する性能を持ち、競合製品の数分の1程度のコストで開発されたと説明した。ディープシークのサービスは週末から需要が急増している。
ディープシークのアプリは、スマートフォンアプリのダウンロードチャートでトップに躍り出た。これを受けて市場では一部の米巨大企業の極めて高いバリュエーションに疑問が広がり、27日の株式市場では欧米のテクノロジー銘柄が軒並み売られる事態となっている。
同社は27日遅く、ステータスページで、「現在のところ、中国本土の携帯電話番号での登録のみサポートしている」と説明。登録制限が一時的なものなのかや、制限をいつまで続けるのかについては明らかにしていない。
先に発生したサービス障害については現地時間27日午後9時32分に解決したと、ディープシークは説明。同社が問題について最初に開示してから1時間余りが経過した時点だという。同社のステータスページは、同日と26日にアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)に問題が生じたことを示している。
今回の障害は、同社がステータスの報告を開始して以降では最も長く続いた大規模障害となった。
原題:DeepSeek Curbs Signups for AI Chatbot Amid ‘Malicious’ Attacks(抜粋)
(新しい情報を追加し、更新します)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.