(ブルームバーグ):トランプ米大統領は違法な越境を取り締まり、すでに米国に不法滞在している移民を標的にすることを目的とした包括的な行政措置を新たに計画している。トランプ政権の高官が匿名を条件に述べた。
トランプ氏は国境を巡る国家非常事態を宣言し、国境に追加で人員を派遣するよう国防総省に指示し、移民裁判所での亡命申請審理までは移民を釈放する「キャッチ・アンド・リリース」措置の廃止を目指す計画だ。
また、移民申請手続きを終了させる布告も準備しており、当局者によると、これにより、すでに国内で審理を待っている移民の即時送還が可能になるという。
トランプ政権は、移民申請者に対し審査期間中はメキシコに待機するよう義務付ける措置の復活や、連邦政府機関への国境の壁の建設再開指示、密入国に関与するギャング集団やカルテルのテロ組織認定を目指す。
米税関・国境警備局(CBP)は20日、移民が南部国境沿いの国境検問所8カ所で事前に情報を提供したり、予約したりすることができるアプリ「CBPワン」の機能を廃止した。ウェブサイトの声明によると、予定されていた予約も全てキャンセルされたという。移民申請者はこのアプリにより、1日1450件の予約が可能だった。
トランプ氏はまた、不法移民の子どもに米国での出生により自動的に市民権を付与する制度を廃止するほか、今後6カ月間は難民の受け入れを停止する方針。さらに米移民・関税執行局(ICE)とCBPの職員に対し、強制送還を実行するための新たな権限を与える見込みだ。
合計10本に及ぶ国境関連の大統領令は移民政策の劇的な変更を示し、合法・非合法の移民の両方に新たな制限が導入されることになる。
もっともトランプ氏の取り組みは裁判所への早急な異議申し立てに直面する可能性が高く、実行には難航が予想される。
原題:Trump Plans Sweeping Actions to Deport Migrants, Tighten Border(抜粋)
--取材協力:Maria Paula Mijares Torres、Stephanie Lai、Ellen M Gilmer.
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