南米コロンビア政府は、ゲリラ間の戦闘が人道上の惨事をもたらしているとして、国内主要コカイン生産地域の一つに非常事態宣言を出した。

ペトロ大統領はX(旧ツイッター)に投稿した声明で、経済面の非常事態も宣言すると表明。裁判所の支持を得られると期待するとした。

憲法によると、非常事態宣言によって大統領は90日間にわたり議会を回避できる。だが大統領報道官は質問状への回答で、今回の措置は戦闘の影響が及んだ地域のみ対象だと説明した。

ベネズエラ国境に近いカタトゥンボ地域では、左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」と別のゲリラ派閥との戦闘で80人以上が死亡したことが、州政府の最新統計で明らかになった。

コロンビアの人権オンブズマンは19日、4日間にわたる暴力で少なくとも1万1000人が住む場所を追われ、うち5000人強がノルテデサンタンデール州の州都ククタに避難していると報告した。

ベネズエラは20日、暴力行為の対策としてコロンビア国境付近における治安部隊の体制強化を表明した。ギル外相はソーシャルメディアで、戦闘を逃れ国境を越えて逃げてきた人たちにベネズエラ軍が人道支援を行うと説明した。

ペトロ大統領は2022年に就任した際、ゲリラや麻薬カルテルとの協議を通じて「完全な和平」を目指すと表明した。だが今のところELNなどとの交渉は限定的な成功にとどまる。

Xでの投稿で大統領は「ELNは戦争を選んだ」と批判した。先週には、戦争犯罪を手掛けたとELNを非難し、同ゲリラとの和平交渉を打ち切っている。

原題:Petro Declares Emergency as Thousands Flee Colombia Terror (1)(抜粋)

--取材協力:Oscar Medina、Andrea Jaramillo、Andreina Itriago Acosta.

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