明治安田生命保険が2025年度、内勤職員・営業職員合わせた社員約4万7000人を対象に、平均5%の賃上げを行う方針であることが20日、分かった。利益を積極的に社員に還元し、働く意欲の向上につなげる狙い。

広報担当者によると、約1万1000人の内勤職員に対する平均5%以上の賃上げは2年連続。24年度は平均7%の賃上げを実施した。優秀な人材の獲得や若年層の活躍を後押しするため、入社5年以内の内勤職に対しては初任給引き上げも合わせて平均8%以上の引き上げを行う。

一方、約3万6000人の営業職員に対しては4年連続の賃上げとなる。業績やコンプライアンス順守、顧客評価のいずれも優れた「アドバンス」と認定された約5600人の営業職員については8%引き上げる。

日本銀行は23日から開く金融政策決定会合で、持続的な賃上げ機運の高まりなどを受けて、追加利上げを決める公算が大きい。生保は地方に多くの営業職員を抱えており、人材獲得競争が激しくなる中、待遇改善を進めている。

日本生命保険が約4万8000人の営業職員を対象に25年度に6%程度の賃上げを実施する方針のほか、住友生命保険も約3万2000人を対象に平均5%超の賃上げを行う方針だ。

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