(ブルームバーグ):明治安田生命保険は16日、生成AI(人工知能)などデジタル技術の活用強化に向けて、アクセンチュアと2030年3月末までの5年間のパートナーシップ契約を締結したと発表した。
発表によると、約300億円をアクセンチュアに支払う予定。明治安田が新たな部署を設置し、アクセンチュアの担当者が常駐して、デジタル開発のできる専門人材を300人超育成する。3万6000人を超える営業職員向けに、顧客情報の管理や適切な商品提案などを支援する生成AIの機能向上といったシステム投資も行う。
同日都内で会見した明治安田の永島英器社長は「事業運営を大きく変革するために、不足する専門人材をかき集めるのではなく、全ての役職員をこれからの時代でも勝ち抜ける人材に変えていく挑戦が必要不可欠と考えた」と説明した。
人材獲得競争が激しくなる中、生保業界では対面営業を主体としながらも顧客接点の創出や維持に向けてデジタルを活用する動きが広まっている。
日本生命保険はデジタル技術を活用できる「DX人材」を、23年度実績の133人から25年度に200人とすることを目指す。住友生命保険では、デジタル活用を企画できる高度人材を「デジタル企画人財」と位置付け、25年度末までに150人の育成を目標に掲げている。
第一生命保険では、顧客サービス向上のため、生成AIを使った営業職員の支援ツールを26年度に全国展開する計画だ。
(3段落目に記者会見でのコメントを追加するなどして記事を更新します)
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