(ブルームバーグ):オーストリアの極右政党、自由党が主導する連立政権樹立に向けた協議で、同党のキクル党首は13日、欧州連合(EU)から財政規律違反を問われるのを避けるため、直ちに63億ユーロ(約1兆円)の歳出削減を目標に掲げる方針を示した。
キクル氏はウィーンでの記者会見で、増税を行わずに国内総生産(GDP)比1%超の歳出削減を行う計画を週内に欧州委員会に提出すると述べた。自由党は昨年の議会選で第1党となった。
EUはオーストリアに対して「過剰財政赤字是正手続き(EDP)」を開始するかどうか来週決定する。
オーストリア経済は第2次世界大戦後最長のリセッション(景気後退)に陥っており、今年は3年連続でマイナス成長となる恐れがある。
フィッチ・レーティングスは10日、不安定な政治情勢に加え、財政赤字をGDP比3%未満に抑えるというEU基準を持続的に超えていることを理由にオーストリアの格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」に引き下げた。格付けは上から2番目の「AA+」。
キクル氏は、この歳出削減計画提出によりオーストリアはEUから政策を指図されることはなくなり、資金調達コストのさらなる上昇も阻止できるだろうとの見方を示した。
同氏は今月、自由党党首を首相にしないという国民党の長年の方針を転換した同党の暫定党首、クリスチャン・シュトッカー氏と組閣交渉を開始した。両氏は16日に計画の詳細を発表する予定。
原題:Austria Far-Right Eyes €6.3 Billion Budget Cut to Avoid EU Probe(抜粋)
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