(ブルームバーグ):世界的な供給不足でカカオ価格が過去最高を更新し続けている中で、大手チョコレートメーカーの米ハーシーはニューヨークの取引所を通じ大量のココアを確保したいとし、例外的な購入許可を米商品先物取引委員会(CFTC)に求めている。事情に詳しい関係者が明らかにした。
ハーシーはICEフューチャーズUS取引所で9万トン以上のココアを買い入れるポジションを構築したいと考えている。非公開情報だとして事情に詳しい関係者が匿名を条件に語った。CFTCへの申請は20フィートコンテナ約5000個分に相当し、取引所が現時点で許可している量の9倍以上だ。
このニュースを受け、ハーシーの株価は8日の取引で一時3.4%下落し、2%安で引けた。ニューヨークのカカオ先物価格は6.8%下げた。
世界のカカオ供給量の6割以上を占めるコートジボワールとガーナで、カカオを枯らす病気がまん延。天候不良も重なり、世界市場は4年連続の供給不足に直面すると予測されている。ハーシーのスティーブ・ボスクイル最高財務責任者(CFO)はカカオのコスト急増に今年直面すると警告している。
ハーシーが購入を希望する量は極めて多く、CFTCが定めたポジション制限の4万9000トンを上回っている。同CFOは業績説明の電話会見で、2025年のカカオ費用は前年比で「大幅上昇」するとの見通しを示した。
ハーシーの広報担当者は、同社には「綿密」な調達プロセスがあり、25年に必要なカカオは「十分に確保されている」と述べた。CFTCとICEはコメントを控えた。
ニューヨーク市場では昨年、ココア先物がほぼ3倍に値上がり。取引コスト上昇で、追加の担保を差し入れることができないトレーダーはポジションの解消や市場から撤退を余儀なくされた。資金繰りが悪化し、生産国から消費国へカカオを出荷することができない取引会社もある。
原題:Hershey Seeks CFTC Approval to Buy Huge New York Cocoa Pile (3)(抜粋)
--取材協力:Ilena Peng.
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