ゴールドマン・サックスは米連邦公開市場委員会(FOMC)による次の2回の利下げ時期について、それぞれ1四半期後ろ倒しし、今年12月と2027年3月と予想した。インフレが予想以上に根強いことが背景。

米国担当エコノミストは8日付のリポートで、エネルギーコストの波及により、個人消費支出(PCE)コア価格指数は年内を通じてFOMCの前年比2%目標よりも3%上昇に近い伸びとなる可能性が高く、金融緩和に必要な条件が整うのが遅れるとの見通しを示した。

同行エコノミストはFOMCが年内に利下げに踏み切るには「石油ショックの影響が薄れた後の月次インフレ率の低下と、労働市場の一段の軟化が組み合わさる必要がある」と指摘した。

FOMCは4月28-29日の定例会合で、政策金利を据え置いた。同会合では、中東での紛争が世界のエネルギー市場を混乱させる中、政策見通しを巡る不確実性の高まりを背景に、当局者の間で意見の相違が鮮明になった。

ゴールドマン・サックスはFOMC参加者による中立金利見通しが比較的安定していることから、最終的な政策金利の見通しを3-3.25%で維持。大半の当局者が最終的には少なくとも数回の追加利下げをなお想定していると指摘した。

今後12カ月間に米国がリセッション(景気後退)に陥る確率については、25%に引き下げた。従来から5ポイント低下したが、イラン戦争開始前の20%はなお上回っている。

原題:Goldman Sees Fed Cuts Delayed to December, March on Inflation(抜粋)

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