トランプ次期米大統領が経済力を行使してカナダを吸収し、グリーンランドを所有する意欲を見せていることなどを受け、ドイツのショルツ首相は、国境と各国の主権の尊重は国際秩序の重要な柱というのが欧州同盟国の共通認識だと反論した。

トランプ氏は7日、カナダに米国の51番目の州になるべきだと呼び掛けたほか、デンマーク自治領グリーンランドとパナマ運河の支配権を得るための軍事力の可能性を否定せず、北大西洋条約機構(NATO)諸国に国内総生産(GDP)の5%相当を防衛費に回すよう要求した。

ショルツ氏は8日、トランプ氏を名指しはしなかったが、欧州の同盟国と最近の動向について電話で協議したことを明らかにし、「国境の不可侵性は東西にかかわらず全ての国に当てはまる」と述べ、「各国がそれに従う必要がある。小国であろうが、超大国であろうが関係ない」と言明した。

ショルツ氏はベルリンで記者団に対し、「欧州同盟国との協議において、最近の米国発の発言については、理解に苦しむところがある程度見られた」とも述べた。

事情に詳しい関係者が匿名を条件に語ったところによれば、電話会議にはデンマークのフレデリクセン首相やポーランドのトゥスク首相らも参加した。

原題:Scholz Rejects Expansionist Agenda Laid Out in Trump Remarks (1)

(抜粋)

--取材協力:Jenny Leonard、Christoph Rauwald、Sanne Wass.

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