米半導体メーカーのクアルコムは6日、高性能チップセット(SoC)の新たなバージョン、「Snapdragon(スナップドラゴン)Xプラットフォーム」を披露した。このSoCを搭載するパソコンは、600ドル(約9万5000円)の低価格機種でも最新の生成AI(人工知能)機能を実行できる。

米ラスベガスで7日(日本時間8日)開幕する世界最大級のIT見本市「CES」のイベントで発表が行われた。

8コアの中央演算処理装置(CPU)「Oryon(オライオン)」やグラフィックスコンポーネントで構成するSnapdragonXは、マイクロソフトの対話型AIツール「コパイロット+(プラス)」の実行が可能だ。

搭載されたPCのバッテリー寿命を延ばし、電源コードを抜いてもフルパワーを維持できる利点もある。

クアルコムのクリスティアーノ・アモン最高経営責任者(CEO)は、主力のスマートフォン向け半導体への依存を減らす計画の柱として、PC市場への進出に力を注いできた。

デル・テクノロジーズやレノボ・グループを含むPCメーカーは、クアルコムの新製品を搭載したノート型パソコンを2025年初めに売り出す。メーカー顧客は、SnapdragonXを搭載した小型デスクトップPCの発売も予定している。

原題:Qualcomm’s New Chips Will Bring AI to $600 Personal Computers(抜粋)

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