シンガポール経済は2024年10-12月(第4四半期)に堅調な伸びを示した。こうした流れを受け、通年の成長率が予想を上回った。

貿易産業省(MTI)が2日発表した国内総生産(GDP)速報値は前年同期比4.3%増加した。伸び率はアナリスト予想中央値(3.8%)を上回ったが、7-9月(第3四半期)の5.4%には及ばなかった。

前期比では0.1%の伸びを記録した。予想中央値は0.8%のマイナスだった。

ウォン首相が今週行った新年のメッセージによると、2024年通年のGDPは4%増。政府の修正後予想(約3.5%)を上回り、25年の試練に立ち向かう強固な基盤が築かれた。

シンガポール経済の底堅さは、中国の景気鈍化やトランプ次期政権が掲げる政策による貿易摩擦、他の地政学的な問題などさまざまな海外要因によって試される可能性がある。政府は25年の成長率を1-3%と想定していると昨年11月に表明している。

原題:Singapore’s GDP Expands 4.3% Last Quarter as 2024 Growth Beats(抜粋)

--取材協力:Michael Heath.

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