(ブルームバーグ):SBIホールディングスは30日、傘下のSBI新生銀行の株式について、旧村上ファンド系の投資会社が保有する全株式を取得すると発表した。
エスグラントコーポレーションが保有する4株を2025年1月9日付で取得する。これにより、SBI新生銀の株主はSBIグループと預金保険機構、整理回収機構の政府系のみとなる。日本経済新聞は同日、取得額は500億円程度とみられると報じたが、SBIの広報担当者は金額についてコメントを控えた。
SBI新生銀はSBIによる株式公開買い付け(TOB)を経て23年9月に非公開化された。非上場化で株価に左右されない公的資金の返済を目指すとして株主はSBIと政府だけにする計画だったが、エスグラントは上場廃止直前に株式を取得していた。
SBI新生銀が抱える約3300億円の公的資金については、SBIの北尾吉孝会長兼社長が11月の決算説明会で、まずは早期に1000億円分を返済したいとの考えを示している。 政府は25年6月末までに返済の枠組みを決めることでSBI側と覚書を交わしており、同3月末までにSBI側が具体的な仕組みを提案する予定。
(2段落目に株主構成の情報を追加するなどして記事を更新します)
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