(ブルームバーグ):米大手銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)のブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は、規制当局は銀行に課すルールを見直し緩和する必要があると指摘した。規制環境は、トランプ次期政権で銀行業界を巡る最大の変化になる可能性があるとしている。
モイニハン氏(65)は「われわれの業界には、適切な規制についての冷静な検討が必要だ」と発言。銀行の資本要件を引き上げれば、出資や貸し出しの妨げになると指摘した。
その上で「規制を中間に戻して業界にプラスになるようにし、それを基に事業モデルを構築できるようにする」のが重要だと話した。
17日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語った。同氏はBofAのトップとなり間もなく15年目を迎える。

ウォール街の経営陣は、規制緩和や事業により有利な政策を求めている。連邦準備制度理事会(FRB)などの規制当局が2023年に公表した資本規制強化案に対しては、ウォール街ではかつてないほど激しいロビー活動が広がった。銀行の経営陣は、資本要件引き上げは経済や低所得層の借り手に打撃を与えると主張している。
モイニハン氏は「規制緩和を巡る経済的環境と、それが総じてわれわれにどう関わるのか」がトランプ次期政権への移行に伴う最大の変化になると指摘した。
原題:BofA’s Moynihan Says Regulators Need ‘Sober Look’ at Bank Rules(抜粋)
--取材協力:David Westin.
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