米連邦議会の会期末まで残り1週間となる中で、共和党のクルーズ上院議員(テキサス州)は、人工知能(AI)を用いて合成された性的な画像を同意なしに公開する「リベンジポルノ」の規制に向け、超党派で法案の成立を目指している。

民主党のクロブシャー上院議員(ミネソタ州)と共同提案した法案(S.4569)は、被害者の顔を別の人物の体に重ね合わせて合成した性的な画像・映像を同意なしに公開することを犯罪と定める。ウェブサイトやソーシャルメディアの運営会社は、被害者から通知を受けてから48時間以内にディープフェイク画像・映像を削除する手順づくりが義務付けられる。

上院は3日、法案を全会一致で可決したが、下院が同様のコンパニオン法案(H.R. 8989)を会期末までに可決する時間はほとんど残されていない。

ディープフェイクポルノの被害者を守る連邦法は存在しないが、多くの州で独自の法令が制定されている。

米アルファベット傘下のグーグルとマイクロソフト、メタ・プラットフォームズ、TikTok(ティックトック)を含む大手テック企業も法案を支持している。

原題:Texas Senator Ted Cruz Races to Pass Ban on AI Revenge Porn(抜粋)

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