鶏卵価格の高騰が米国のインフレ率を押し上げる中、卵生産業者の株価は投資家に大きな利益をもたらしている。

12日に発表された11月の米生産者物価指数(PPI)統計によると、鶏卵価格は前月比で55%上昇。同指数の予想外の伸び加速につながった。

鶏卵生産で米最大手カルメイン・フーズの株価は、過去1年で2倍余りになった。この期間に127%上昇し12日には過去最高値を記録した。同社より小規模なライバル企業であるバイタル・ファームズの株価は152%上昇。両社はタイソン・フーズやピルグリムズ・プライド、ブラジルのJBSを含む、主要な動物性タンパク質供給業者を上回る株価パフォーマンスを上げている。

米国で供給される鶏卵の約10個に1個を生産するカルメインは、市場の先行指標となっている。この時期としては記録的な高値が付いている。

背景には米国で高病原性鳥インフルエンザの感染が拡大していることがある。さらなる拡大を防ぐため、農家が数百万羽の産卵鶏とひな鳥を殺処分していることが、卵の生産量抑制につながっている。

スティーブンスのアナリスト、プーラン・シャルマ氏は、鳥インフルエンザが供給に与える影響を挙げ、カルメインは「強い価格影響力のメリットを享受している巨大企業だ」と述べた。

原題:Egg Inflation Gives Top US Producer Cal-Maine a 127% Stock Rally(抜粋)

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