ゴールドマン・サックス・グループのデニス・コールマン最高財務責任者(CFO)は、米連邦取引委員会(FTC)の次期委員長に現FTC委員のアンドルー・ファーガソン氏を充てる人事について、合併・買収(M&A)などのディールを追求するバンカーにとって、主要な障害が取り除かれる可能性があると指摘した。

トランプ次期大統領は10日、FTCの共和党委員ファーガソン氏をカーン委員長の後任に起用すると明らかにした。FTCはM&A審査に加え、独占的慣行阻止で企業に対し行動を起こす権限があり、FTC委員長に誰が就くかは、ディールメーカーにとって極めて重要だ。

コールマン氏は11日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、過去1年はディールのフローを妨げる「逆風が幾つも存在した」としながらも、「今回の人選で新たな方向性が生まれることもあり得る」と語った。

ファーガソン氏はFTC委員として、カーン委員長主導の幾つかの規則制定に反対した経緯がある。

コールマン氏は「現職の委員として、彼(ファーガソン氏)が幾つものケースで今の指導部に反対したことは明らかだ。 最高経営責任者(CEO)経由で信頼感を醸成し、より多くの投資と活動を解き放ち、より好ましい戦略的背景を提供できる環境が、2025年にかけ整うのではないか」と期待を示した。

世界最大規模のM&Aディールの幾つかを扱うことが、ゴールドマンのフランチャイズの大きな部分を占めると同氏は述べ、「ディールのフローが増える見通しにわれわれは楽観的だ」と発言した。

より好ましいM&A環境が2025年にかけ整う可能性にコールマン氏は言及

原題:Goldman CFO Says Trump FTC Pick Could Spur More M&A Activity (1)(抜粋)

(コールマン氏の発言を追加して更新します)

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