12日の東京株式相場は4日続伸、日経平均株価は一時4万円台の大台をほぼ2カ月ぶりに回復した。米国で物価指標を受けて利下げ観測が高まり、投資家のリスク志向が強まった。

電機や精密機器に加え、サービスや小売り、商社といった景気敏感銘柄の上げが目立つ。日本銀行が利上げを急いでいないことが明らかになり、為替市場で円安が進んだことも相場の追い風だ。

SMBC日興証券投資情報部の太田千尋部長は、月内利上げ期待が後退して市場に安心感が広がったと述べた。日銀が金利を上げなければ円安傾向は続き、海外で事業を展開する企業にとってはプラス材料だとしている。

11月の米消費者物価指数(CPI)を受けて、連邦公開市場委員会(FOMC)は来週の会合で利下げをするとの観測が強まっている。これにより米株市場ではハイテク株が上げを主導した。

インベスコ・アセット・マネジメントの木下智夫グローバル・マーケット・ストラテジストは、日本市場にとっても良いニュースでIT関連株やハイテク株が堅調に推移するだろうと語った。

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