米シカゴ連銀のグールズビー総裁は、米国の雇用情勢に関する一連のデータが不安定だったにもかかわらず、労働市場はおおむね安定しているようだと述べた。

グールズビー総裁は6日にシカゴで行われた講演後の質疑応答で、雇用者数のここ数カ月の平均について、「私には持続可能な完全雇用のように感じられる」と語った。

連邦公開市場委員会(FOMC)の次回会合で利下げを支持するかどうかについては明言を避けたが、1年後の金利は「かなり低くなる」との見通しをあらためて示した。

シカゴ連銀のグールズビー総裁が労働市場などについて語る

11月の米雇用統計では、ハリケーンと大規模ストの影響で前月に急減速していた非農業部門雇用者数が回復。前月比22万7000人増加し、平均時給は予想を上回った。一方、失業率は上昇した。そのため、FOMC参加者は17ー18日の定例会合前に、来週発表されるインフレデータを見極めたいと考えているようだ。

グールズビー総裁は、最近の物価データには若干の粘りが見られるものの、インフレの全体的な進展は心強いものだとの見方を再び示した。

FOMCは9月以降、政策金利を計0.75ポイント引き下げており、今年最後の会合では0.25ポイントの追加利下げを検討する予定だ。その後は利下げのペースは緩やかになり、2025年の追加利下げは2、3回にとどまると、投資家やエコノミストはみている。

原題:Fed’s Goolsbee Says US Labor Market Still Looks Stable(抜粋)

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