(ブルームバーグ):コーヒー生豆先物市場では、アラビカ種とロブスタ種の価格差が2023年4月以来の水準まで拡大している。高級品種であるアラビカ種の供給逼迫(ひっぱく)懸念が背景にある。
5日の取引でアラビカ種とロブスタ種の先物の価格差は90セントを上回る水準に拡大。アラビカ種先物は一時3.3%上昇した。世界最大のコーヒー生産国であるブラジルの生産量減少が懸念される中、同先物は過去2日間で6%余り上昇した。
ブラジルで数年にわたり不作が続き、コーヒー生豆の供給は世界的に逼迫している。今年に入り深刻な干ばつが発生し、5月に始まる収穫の見通しが悪化。先月にはコーヒー生豆先物価格がほぼ50年ぶりの高値を付けた。

ロブスタ種についても、主要生産国であるベトナムで雨の影響による収穫の遅れや農家の取引手控えを背景に、短期的には引き続き供給が逼迫している。ADMインベスター・サービシズのアナリスト、マーク・ボウマン氏は5日付のリポートで、価格の変動で売りが抑制されていたものの、今後2週間以内にコーヒー豆の大量入荷が始まる可能性があると指摘している。
原題:Arabica Coffee’s Premium Over Robusta Widens on Recent Rally(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2024 Bloomberg L.P.