日本株式はトランプ次期大統領の動向次第

日本株式にとっても、強い米国経済や米国株式は追い風といえる。日本株式は米国株式と比べると劣後するかもしれないが、2025年も2017年と同様に上昇する展開を期待したい。ただし、今回は関税問題などのマイナス面が前回よりも早く出てしまうと米国株式に追随できない可能性もあるため、米国というかトランプ次期大統領の動向次第といえそうである。

足元のTOPIXの予想PERは、13倍後半で推移している。足元では日本企業の業績の先行きに対して警戒感があるとはいえ、来期2025年度の減益に落ち込むことは想定されていない株価水準である。もし、米国の関税政策や為替の変動によって2025年度が減益に沈むことがあると、日本株式の水準が一段、切り下がることが考えられるため、注意が必要といえよう。

(※情報提供、記事執筆:ニッセイ基礎研究所 金融研究部 主任研究員 前山裕亮)