(ブルームバーグ):米インテルは4日、パット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)の突然の退社後も、現在の業績予想を維持し、設備投資を厳しく管理する方針を示した。
暫定共同CEOを務めるデービッド・ジンスナー最高財務責任者(CFO)はUBSグローバル・テクノロジー・AI会議で、「決算発表時に示したガイダンスを堅持する」と発言。インテルの「中核戦略」は不変だとも述べた。
同氏とインテル幹部のナガ・チャンドラセカラン氏は、ゲルシンガー氏の在任中に投資家に懸念された設備投資に関してより慎重なアプローチを取ることなども含めて同社のビジョンを提示した。
長く務めたマイクロン・テクノロジーからインテルに移籍し製造業務とサプライチェーンを監督するチャンドラセカラン氏は、「企業文化の大きな変革が必要だ」と指摘。需要に対応してできるだけ多くのチップを製造していた従来のやり方について同氏は「ウエハーを残さない」アプローチだと述べ、インテルに今必要なのは「資本を残さない」姿勢を採用することだとした。
インテルは2日、CEO就任から4年足らずのゲルシンガー氏が退社したと発表した。ブルームバーグは事情に詳しい関係者の話として、取締役会が同氏に退社か解任かの選択肢を与えたと先に報道。同社が10月31日に示した10-12月(第4四半期)売上高見通しは133億-143億ドル(約2兆-2兆1500億円)で、当時のアナリスト予想平均は136億ドルだった。
原題:Intel Stands by Forecast After CEO Exit, Vows to Be Thriftier(抜粋)
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