29日の債券相場は下落。朝方発表された11月の東京都区部消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことを受けて売りが優勢だ。

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東海東京証券の佐野一彦チーフストラテジストは「CPIのヘッドラインが相当強かったので売りで反応した」と指摘。為替相場が先に円高に振れたことにも影響されたようだと言う。ただ、日本銀行の利上げは来年1月まで含めればほぼ織り込まれているため、先物は「前日同様に狭いレンジでの値動きにとどまる」と述べた。

この日行われる2年債入札について佐野氏は、早期利上げへの警戒感が強い一方、利回り上昇を評価する参加者もいるため、無難な結果を予想する。

 

2年債入札

  • 発行予定額は前回と同じ2兆6000億円程度
  • SMBC日興証券の田未来シニア金利ストラテジスト
    • 入札は無難に消化されるだろう
    • 利上げ警戒感はあるが、足元の2年金利は次回利上げ後の付利水準 (0.5%)を上回っているため、一定の需要が見込まれよう
    • 国庫短期証券3カ月物の発行額は減少傾向にあり、担保需要が発生する可能性がある
  • 備考:2年利付国債の過去の入札結果(表)

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