クラウドバックアップを手掛けるスタートアップ、イーオンが新たな資金調達ラウンドを完了した。創業から1年足らずで企業価値は14億ドル(約2100億円)と評価され、異例の速さでユニコーン企業に仲間入りした。

今年4度目となる資金調達は7000万ドル規模となり、投資会社BONDが主導した。既存投資家のグリーノークス・キャピタル・パートナーズとセコイア・キャピタル、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズも参加した。イーオンの資金調達総額はこれで2億ドルに達した。

米アマゾン・ドット・コムのクラウド部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)元社員3人が1月に設立したイーオンは、企業向けにクラウドバックアップの高速化・シームレス化を目指している。

オフィル・エールリヒ最高経営責任者(CEO)によると、自身を含む共同創業者3人が会社を設立したきっかけは、クラウドインフラに携わった経験だった。クラウドへの移行の複雑さにバックアップサービスが十分に対応できていないとの考えを持ったという。

イーオンは現在、小売りや教育テクノロジー、金融などの分野で約10社の法人顧客を抱える。

同社によれば、今回の資金調達で得た資金はエンジニアやマーケティング、セールスの人員採用に充てられる。現在の従業員数は約50人。

原題:Sequoia-Backed Eon Worth $1.4 Billion After Less Than a Year (1)(抜粋)

--取材協力:Katie Roof、Caroline Hyde.

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