21日の債券相場は下落。日本銀行の早期利上げ観測が根強い中、午後の植田和男総裁の講演に対する警戒感が重しになっている。この日行われた20年国債入札は無難に通過したが、相場を押し上げるには至ってない。

大和証券の小野木啓子シニアJGBストラテジストは、20年入札結果は無難と指摘し、「利回り水準がそれなりに高く、応札倍率も高かった」と述べた。一方で、「日銀の早期利上げが意識されてきており、この時点で金利が低下していく方向に賭けていく状況でもない」と述べた。

20年債の入札結果によると、最低落札価格は98円45銭と市場予想(98円50銭)を下回った。小さいと好調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は13銭と前回29銭から縮小。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.52倍と、前回の3.04倍から上昇した。

 

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2024 Bloomberg L.P.