レノボ・グループ(聯想集団)は、予想を上回る業績を達成したことを受け、2025年の世界市場でのパソコン(PC)出荷台数の予測を上方修正した。同社は、人工知能(AI)機能が来年の成長を後押しするとしている。

レノボの楊元慶最高経営責任者(CEO)は15日の決算発表後、10-12月(第3四半期)のPC市場全体は拡大するだろうとブルームバーグ・ニュースに語った。同氏は、AI搭載PCの需要と「ウィンドウズ11」による買い替えサイクルを理由に、25年の世界出荷台数の見通しを、以前の5-10%増から2桁の伸び率に上方修正した。

楊CEOはさらに、トランプ次期米大統領が就任後、外国からの輸入品に関税を賦課することを決定した場合でも、レノボは主要な競合他社に対して特に不利な立場にはならないとの見方を示した。

レノボが15日発表した7-9月(第2四半期)の純利益は44%増の3億5850万ドル(約560億円)と、予想平均の3億4330万ドルを上回った。売上高も24%増の178億5000万ドルとなり、アナリスト予想を上回った。

調査会社IDCによると、レノボのPC出荷台数は前年同期比3%増加したのに対し、デル・テクノロジーズやアップルなどのライバル企業は減少した。「市場は年末の商戦シーズンを前に一息ついている」と、IDCのバイスプレジデント、ブライアン・マ氏は述べた。

原題:Lenovo Raises PC Outlook for 2025 After Strong Earnings (1)(抜粋)

--取材協力:Mayumi Negishi.

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