(ブルームバーグ):米投資会社カーライル・グループが出資する金融サービス会社アペックス・グループは、世界の富裕層の資産運用を人工知能(AI)で支援する英スタートアップと提携する。機械学習がプライベートウェルス分野に浸透する状況がうかがえる。
14日の発表によれば、今回の提携により、アペックスの顧客は1fsウェルスのデジタルプラットフォームにアクセス可能となり、超富裕層の個人とその投資会社は保有資産に関するデータ的洞察が得られる。1fsのサービスは、資産移転や経費管理でもアペックス顧客を支援する。金銭面の条件は明らかにしていない。
アペックス創業者で最高経営責任者(CEO)を務めるピーター・ヒューズ氏は「今回の提携を通じて、業務改善と業績向上による価値創造、リスク管理改善、コスト削減を可能にするテクノロジーを当社の顧客も利用できる」と説明した。
機械学習システムの高度化に伴い、人間関係が中心だったプライベートウェルス分野も急速に変化しつつある。
2022年に元グーグル社員が設立した富裕層向け運用会社は、世界の超富裕層向けと考えられてきたファミリーオフィス型投資を一般にも広げる取り組みの一環として、AIを活用する。ロンドン証券取引所グループ(LSE)がウェルスマネジメント会社幹部約250人を対象に実施した最近の調査によると、AIが将来的に自社業務を大きく変えると半数余りが予想した。
原題:Carlyle-Backed Apex Teams Up With AI Firm for World’s Ultra-Rich(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2024 Bloomberg L.P.