みずほフィナンシャルグループは14日、今期(2025年3月期)の連結純利益予想を前期比21%増の8200億円に上方修正すると発表した。主因は日本銀行の政策金利引き上げ効果で、通期で過去最高見込みだった従来予想の7500億円から上振れる。

発表資料によると、3月のマイナス金利解除と7月の追加利上げにより通期で850億円のプラス影響を見込む。政策保有株の削減などに伴う株式関係利益も800億円に上る見通し。

同時に発行済み株式総数の1.9%、総額1000億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。自社株買いは08年以来16年ぶり。

4-9月期累計の連結純利益は36%増の5661億円と半期ベースでの最高を更新した。本業のもうけを示す業務純利益は26%増の6966億円だった。

木原正裕社長は決算会見で、資金運用について「日本国債は極めてコンサバティブな対応を引き続き取っていく。いつどういうタイミングで金利が引き上がるかわからない」と述べた。

また、みずほFGは長い期間資本が足りなかったが、足元では改善しているとの認識を示した上で、「成長投資と株主還元強化のバランスを取っていく」と説明した。

(木原社長のコメントを追加して更新します)

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