ドイツのフォルクスワーゲン(VW)と電気自動車(EV)メーカーの米リビアン・オートモーティブは12日、合弁会社の共同最高経営責任者(CEO)を指名するとともに、EVの試作車を披露した。

世界的にEV需要が低迷し、米国のトランプ次期政権が支援政策の縮小を警告しているにもかかわらず、両社はEVの共同開発を進めていく姿勢を示した。VWとリビアンは6月、EVの共同開発で合意。VWがリビアンに最大50億ドル(約7740億円)を投資する見通しだと発表していた。

VWはこの日、投資計画をさらに8億ドル拡大する方針を示した。この支援により、リビアンの資金不足を巡る懸念が和らぎ、VWはリビアンのソフトウエア技術にアクセス可能になる見通し。

リビアンの株価はニューヨーク時間12日午後4時29分(日本時間13日午前6時29分)時点の時間外取引で3.7%高の10.97ドル。年初から同日の通常取引終了までは約55%下落している。

合弁会社リビアン・アンド・VWグループ・テクノロジーの共同CEOを務めるのは、リビアンの最高ソフトウエア責任者(CSO)ワッシム・ベンサイド氏とVWの最高技術責任者(CTO)カーステン・ヘルビング氏。2人の共同CEOは両社から集まった約1000人のエンジニアで構成される専門グループを率いる。

VWは、合弁会社が微調整したテクノロジーを搭載したEVを2027年に投入することを目指している。

原題:Volkswagen Boosts Bet on Rivian’s EV Tech by $800 Million (1)(抜粋)

--取材協力:Monica Raymunt.

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