米銀シティグループのジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)は12日、これまでディールを控えていた顧客が競争には規模が必要だと認識し、ここにきてM&A(合併・買収)を前進させることに注力していると述べた。

顧客はM&Aの号砲を待っていたが、トランプ前大統領の返り咲きを受けて計画を本格化させ始めていると、ブルームバーグテレビジョンで指摘。これは産業全般にわたる「規模のゲーム」だとした。

「ペントアップ(先送り)需要が多く存在している」とフレーザー氏。「しかし同時に、現在M&A活動の大半を占めている米国では特にこうした傾向が強く、今後もこれが続く可能性が高い。ゲームは始まっており、顧客は競争相手に先駆けて手を打っている」と続けた。

自ら主導している経営改革については、7-9月(第3四半期)決算を引き合いに出し、奏功しているとの考えを表明。だが「まだやるべきことが残っている」と話した。

その上で「組織再編に成功し、その恩恵を受けている。売却によるコスト削減も追い風だ。経営改革は最終的に経費削減につながるだろう」と述べた。

インタビューに応じるシティのフレーザーCEO(動画)

原題:Citigroup CEO Fraser Says It’s ‘Game On’ for Deals in the US(抜粋)

--取材協力:Sonali Basak.

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