欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁は、12月利下げの可能性は高く、さらなる利下げもあり得るが、慎重さを保ち一歩ずつ進んでいくべきだと語った。

レーン氏は12日、ロンドンでブルームバーグ・テレビジョンのインタビューに応じ、ユーロ圏のディスインフレは「順調に進行中」で、成長見通しは「弱まりつつある様子」だと発言。「それが12月利下げの論拠を強めている」と続けた。

その後について、金利の方向性は明らかだとしつつ、「そのスピードと規模は今後入ってくる情報とわれわれの分析に左右されるだろう」との認識を示した。

ユーロ圏の7-9月域内総生産(GDP)成長率は予想を上回り、10月のインフレ率は市場予想をやや上振れした。追加緩和に注意を促すECB政策委員会のタカ派寄りメンバーにとって追い風となった。

12月に0.5ポイントの利下げがあるかとの問いに対し、レーン氏はECBには「行動の自由」があると主張し、明確な回答を避けた。

一方で、ECBは「来年、2025年の春か冬のいつかに景気抑制的な領域を出ることになるかもしれない」と述べた。

原題:ECB’s Rehn Says December Cut Likely With Disinflation On Track(抜粋)

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