りそなホールディングス(HD)は12日、今期(2025年3月期)の連結純利益を1750億円に上方修正すると発表した。従来予想は1650億円だった。ブルームバーグ・データがまとめた今期純利益の市場予想平均1785億円は下回った。

今期純利益の上方修正は、円金利の上昇を受けて資金利益が従来想定を上回ることが主因。前期実績比では10%増となる。

会見した南昌宏社長は「金融政策正常化が進む中、国内預貸金利益と有価証券運用を通じた資金利益の増加や低金利環境下で磨いてきたフィー収益のさらなる拡大という2つのエンジンでトップラインが拡大した」と説明した。

同日発表した24年7-9月期(第2四半期)の連結純利益は前年同期比25%増の589億円だった。ブルームバーグがまとめたアナリスト3人の予想平均425億円を上回った。

発行済み株式総数の1.3%、200億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。取得期間は13日から12月23日まで。取得した株式は全て消却する。5月にも200億円の自社株取得を発表しており、今回の追加の株主還元策によって今期の総還元性向は53%となる見通し。

(記者会見の内容などを追加して記事を更新します)

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