(ブルームバーグ):米マイクロストラテジーが約20億3000万ドル(約3100億円)相当の暗号資産(仮想通貨)ビットコインを追加購入した。暗号資産ヘッジファンドのような機能を果たす同社が、4年以上前にビットコインを買い始めて以来、最大規模の購入となった。
同社は企業戦略に仮想通貨購入を取り入れている企業向けソフトウエアメーカー。11日の発表によると、10月31日-11月10日に約2万7200BTC追加購入した。2020年12月に2万9646BTC購入を発表して以来最大の取得となる。
共同創業者のマイケル・セイラー会長は20年にインフレヘッジとしてビットコイン投資を決めた。当初は手元資金でビットコインを購入していたが、レバレッジを効かせるため株式の発行・売り出しや転換社債発行で得た資金を利用するようになった。
こうした戦略とビットコイン価格の急伸を受け、マイクロストラテジーの20年半ば以降の株価パフォーマンスは、人工知能(AI)関連の代表的な銘柄であるエヌビディアを含む米主要銘柄を全て上回っている。マイクロストラテジーの株価は20年8月以降に26倍余り上昇。ビットコインは同期間に7.6倍上昇した。

ビットコイン価格を11日に付けた8万6500ドル強として試算すると、今回の購入で同社のビットコイン保有高は約240億ドル相当に達した。ブラックロックの米上場投資信託(ETF)を除けば、上場企業のビットコイン保有で最大となる。ビットコインは、トランプ次期米大統領が暗号資産業界を擁護する姿勢に転じたことで弾みを得た。
マイクロストラテジーの株価は11日に一時30%上昇し、最高値を更新した。
原題:MicroStrategy’s $2 Billion Bitcoin Buy Is Largest Since 2020 (2)(抜粋)
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