仮想通貨ビットコインはアジア時間29日早朝の取引で6月以来初めて7万ドルを突破した。現物投資型の米ビットコイン上場投資信託(ETF)への資金流入に加え、来週の米大統領選の結果を巡る臆測が背景。

ビットコインは一時約1%上昇。その後、上げ幅を縮小し、シンガポール時間午前7時23分(日本時間同8時23分)現在、6万9840ドルで推移している。イーサなど他の仮想通貨も上げている。

米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領が選挙戦中にデジタル資産支持を表明したことから、ビットコインは一部から「トランプトレード」の一つと見なされている。

IGオーストラリアの市場アナリスト、トニー・シカモア氏はリポートで、28日の米国株上昇がビットコインを押し上げたほか、引き続き「トランプ氏の大統領選勝利を織り込んでいる」と分析。3月に記録した過去最高値である7万3798ドルの突破も可能との確信を得るには7万ドルを継続的に上回る必要があると指摘した。

オプショントレーダーは米大統領選でどちらの候補が勝利しようと、ビットコインが11月末までに8万ドルのピークに達するとの見方を強めている。

現物投資型の米ビットコインETFは今月に入って約31億ドルの純流入となっている。

原題:Bitcoin Tops $70,000 for First Time Since June as Election Nears(抜粋)

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