29日の債券相場は先物が小幅高。米国の長期金利が時間外取引で低下に転じ、為替相場も円高に振れている上、2年国債入札が堅調な結果になったことで、買いがやや優勢になっている。

大和証券の小野木啓子シニアJGBストラテジストは、2年債入札について「利回り水準が上昇していたので買いにくさはなかった」と指摘。日本銀行の金融政策決定会合や米大統領選挙を控えており、「国内では政局不安とタイミング的な問題もあったが、ふたを開けてみるとしっかりした結果だった」と述べた。

入札結果によると、最低落札価格は100円08銭5厘と市場予想100円07銭を上回った。小さいと好調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は5厘と前回9厘から縮小。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.87倍と、前回の3.81倍から上昇した。

 

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