(ブルームバーグ):テキサス州は4万5000人余りの移民をニューヨーク市にバスで移送したと豪語しているが、その一部はすぐに戻ってきている。
ニューヨークのアダムズ市長の事務所によると、同市は難民申請を希望する移民を市外の地域に移送する自発的プログラムを通じて、テキサス州行きの片道チケット4507枚を提供。これは2022年以降に同市が負担した4万7000件の移送のほぼ10%にあたる。保護施設への受け入れを保障するニューヨークなどでは移民が急増。同市には20万人余りが流入し、公共サービスを圧迫している。
アダムズ氏が今月説明したところによれば、このチケット発券プログラムはニューヨーク市に依存する難民申請希望者の数を大幅に減らすことに寄与しており、就労許可申請の支援や保護施設滞在期間の制限策も同様に効果があった。ニューヨーク市から離れることを希望する移民の主な移送先には、イリノイ州やフロリダ州、コロラド州、ニューヨーク州の他の地域なども含まれる。大半が飛行機での移送だ。
ニューヨークのレビー副市長(広報担当)は同市のプログラムについて、「これは貸切バスではない」とし、テキサス州からバスで移民を移送する同州アボット知事の政策とは異なると強調。「これは移民と話し合い、何をしたいのかを聞いた上で個別に購入しているチケットだ」と述べた。
アボット氏の事務所にコメントを求めたが、返答はなかった。
ニューヨーク市の保護施設に滞在する難民の数は着実に減少している。同市の集計によると、最近では6万人を下回っている。これを受けて、アダムズ市長は、来年2月末までにニューヨーク市最大の保護施設の1つを閉鎖すると表明した。
バイデン大統領が6月に難民申請を制限する大統領令を出したことを受けて、南部の国境から米国に入る移民の数は減少しており、ニューヨーク市への移民流入も鈍化している。
テキサス州知事室が先週発表した声明によると、同州は2022年4月以降、国境沿いの町から約12万人の移民を国内の各都市にバスで移送した。ニューヨーク市当局によると、テキサス行きの航空券を希望した難民申請希望者の中には、もともとバスでテキサス州からニューヨークに移送された人もいるという。
原題:NYC Is Paying for Migrants to Leave and Texas Is Top Destination(抜粋)
--取材協力:Julie Fine.
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