フランスの高級品ブランド、エルメスが24日発表する7-9月(第3四半期)業績は、業界全体の低迷を反映しそうだ。

これまで競合他社が困難に見舞われても全般的に強さを発揮してきたエルメスだが、7-9月の売上高は2021年末以来の低い伸びにとどまる見込み。

ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、デボラ・エトキン氏は「エルメスが誇る高級品業界における不屈の強さは、ここ数四半期で最大の試練に直面している」と述べた。

エルメスの実質的な7-9月増収率は10.5%とアナリストらは予想しているが、これでも「楽観的」かもしれないと同氏は分析している。

エルメスの4-6月(第2四半期)業績は同業他社を上回っていた。だが、UBSのアナリスト、ズザンナ・プス氏は、エルメスであっても中国での需要悪化傾向の影響を免れることはできないだろうとリポートで指摘した。

仏LVMHの7-9月売り上げ低迷が示すように、高級品需要の低下は深刻化しており、中国人消費者の信頼感は再び新型コロナウイルス流行期の低い水準に戻っているとエトキン氏はみている。

原題:Hermes Faces Slowest Quarter in Years as Luxury Woes Spread(抜粋)

--取材協力:Angelina Rascouet.

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