(ブルームバーグ):24日の東京株式相場は主要株価指数が小幅なプラスに転じる場面が見られる。米電気自動車(EV)大手のテスラや韓国SKハイニックスの好決算を受け、ハイテク株を中心に買いが優勢になった。業種別では電機や機械が高く、サービスや小売りも上昇している。
朝方は米国の金利上昇や米アップルの新型スマートフォン「iPhone 16」の発注台数引き下げ観測などを受けて安く始まった。日経平均は2日の日中安値(3万7651円)に接近したことでいったん下げ止まりの動きを見せている。
米ハイテク大手7社「マグニフィセント・セブン」で決算発表の口火を切ったテスラの利益が市場予想を上回った。米ナスダック100先物がアジア時間の取引で上昇し、東京市場でも日立製作所や東京エレクトロンなどが買われて相場全体を押し上げている。
国内でも企業決算を受けた個別銘柄の選別が顕著だ。通期営業利益予想を上方修正したバンダイナムコホールディングスが買われている。第2四半期営業利益が市場予想を上回ったニデックは一時6.5%まで上げた。
市場関係者の見方
アイザワ証券事業推進部の河西幸弘シニアストラテジスト
- SKハイニックスの決算が日本の政局混迷に対する懸念から来る重い雰囲気を吹き飛ばした
- 第3四半期は売り上げ、利益とも2018年の半導体ブームをしのぐ過去最高となり、日本の半導体関連が買い戻されて指数がプラスに転じた
- 選挙結果にかからわず、日本企業は円安で24年度の営業増益が予想できる。9月決算自体は低調でも、下期や25年3月期のガイダンスは上方修正が期待できる
インサイト
- 東証全33業種中17業種が下落、ゴム製品が下落率トップ、倉庫・運輸関連が上昇率トップ
- MSCIアジア太平洋指数は0.1%安
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