米航空宇宙局(NASA)は14日、木星の衛星「エウロパ」に向けて探査機を打ち上げた。衛星の表面は氷に覆われ、その下には海があるとみられており、地球以外に生命が存在できる環境があるかどうかを解明する上で今回の調査は大きな一歩となる。

この52億ドル(約7800億円)規模のミッションは、10年余りの歳月をかけて準備が行われた。探査機「エウロパ・クリッパー」は、米宇宙開発企業スペースXのロケット「ファルコンヘビー」に搭載され、ニューヨーク時間14日午後0時6分(日本時間15日午前1時6分)にフロリダ州から打ち上げられた。探査機は約1時間後にロケットから切り離された。エウロパには2030年に到達する予定だ。

今回のミッションでは、探査機はエウロパの表面から16マイル(25.7キロメートル)上空まで近づくものの、着陸はせず、衛星のそばを飛行して通り過ぎるフライバイを4年間で約50回行う予定だ。

NASAは14日、木星の衛星「エウロパ」に向けて探査機を打ち上げた

木星の衛星に生命が存在する可能性について調査することが目的だ。科学者らは長年、地球と似た点がより多い火星にこうした取り組みの軸足を置いてきたが、NASAは、氷で覆われた表面の下に広大な海があるとみられるエウロパに照準を定めている。

科学者らはここ半世紀にわたり、地上望遠鏡や1979年に近くを通過した無人惑星探査機ボイジャー2機などによる観測結果を基に、エウロパに海が存在する可能性を探ってきた。

1989年に打ち上げられたNASAの木星探査機ガリレオは、エウロパを12回程度通過し、磁場を測定。この結果、厚さ10-15マイル(約16-24キロメートル)の氷の層の下に水域があることが示された。

原題:NASA’s Search for Alien Life Turns to Icy Moon of Jupiter (3)(抜粋)

--取材協力:Sana Pashankar.

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